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厳冬期徳沢園山小屋番に、母に見せたかったモルゲンロート
芳野満彦さんの原点である冬の八ケ岳遭難から2年後の1950年11月、彼は上高地にいた。

山への憧憬(しょうけい)はやまない。

高校を休学し涸沢の玄関口、徳沢園の冬季小屋で小屋番として半年間、社会と隔絶された孤独な生活に入る事を選んだ。


「五文足のアルピニスト」と言われる、新田次郎の小説「栄光の岸壁」のモデルとなった芳野満彦氏のコラム第3弾です。


日経新聞3月14日の夕刊、ひとスクランブル、「人間発見」のコラムです。


今回は、来たアルプス上高地からほど近い、山男たちのベースキャンプとなった徳沢園冬季小屋の小屋番を、晩秋から初夏までフルで三度、途中を含めると11回、やらせてもらった。


芳野光彦氏の著書「山靴の音」やっと見つけました。

山靴の音1



山靴の音2



山靴の音3



本の中の一節、小屋に入った最初の日、、

11月18日

徳沢園の人々は小屋じまいをすませて小雨を降る中を里に下っていった。
私はこの日の来るのを長い間じっと待っていた。

この日から本当の小屋番となったのだ。


犬と共に囲炉裏端に座り、じっと榾火を見つめ小屋晩生活第一日目は静かに暮れていった。
18日夕刻より降り続いた雪はとうとう根雪となり、徳沢園の小屋の周囲はまったく白銀の世界と化した。


この「山靴の音」は、我ら若き日頃の山やのバイブルでした。


本の中にもあるように、吉野氏はまれに見る絵心を持ったアルピニストで、素敵なスケッチと散文詩は、読むものの心を強く揺り動かしたのです。


1月15日


あまりの寒さに思わず飛び起きてしまった。


水銀柱は氷点下28度示している。
室外は32度だ。


久方ぶりに見るモルゲンロート(朝焼け)、神の生まれ出る姿、ただ一面に氷と雪、そして大雪原が、氷の岩峰が一瞬にして形容のしがたい美しい真紅の絵具で塗りつぶされる。


その瞬間は何人といえども頭が下がるだろう。
いったいこの景色を何人の人が知っているだろう。
おそらくこの姿に接した人は数える人しかいないと思う。


私にはこの神々しいまでに美しく厳かな光景を、人目でも見せたい人がいる。
いつも私が山に出かける時、心配そうな顔をして必ず家の門まで贈ってくれる母親だ。


いつも心配してくるる母親にこのモルゲンロートの一瞬間を見せたら、いったい何と言うだろう。
一度でいいから見せたいものだ。


中々名文ですね~。
何度読んでも新たな感動がこみ上げてきます。


何はともあれ新聞記事を紹介します。


芳野9



芳野10



芳野11



芳野12



芳野13



厳冬期の越冬生活が「山に生きる」不屈の精神を鍛えていった。


山小屋で大学の山岳部や山岳会の仲間と心を通じ、冬の穂高を自らも登った。
長い孤独を一匹の犬「ゴンベー」が癒してくれた。

「ゴンベーと雪崩」-犬とアンザイレンした話ー

ゴンベーは駄犬である。
だがゴンベーは大したものである。
ぼくはゴンベーが大好きだ。

で始まるエッセイは、芳野満彦氏とゴンベーの心暖まるジョークの効いたお話です。


前穂高三峰フェースに挑む時、一緒ついてきた。

ちょっとした不注意でザイルがゴンベーに引っかかり、標高差300m、距離にして1000mも転落してしまった。


死んだと思った。
ところが一つの黒点がまっしぐらに駆け上がってくる。
ゴンベーは生きていた。

人なら一日かかるところを15分で登ってきた。
荒い息に痛々しい姿に「勘弁してくれ、な、ゴンベー」僕は謝った。


そのあとゴンベーと一緒に縦走を続け、、今度は表層雪崩に巻き込まれた。

いくらゴンベーと読んで探しても見つからず、今度こそは本当に駄目かと思って、上高地の徳沢園の親父に報告すると、


「おれはナ、ナダレに会って死ぬような犬は飼わないようにしているんだッ!」
「え?じゃゴンベーは?」
「いま、おれの前でピンピンしているワ」


-僕は体がヘタヘタト崩れそうに嬉しかった。

ゴンベーは駄犬である。
だがゴンベーは大したものである。
ぼくはゴンベーが大好きだ。

中々 いいでしょう。

満彦君とゴンベーの心暖まるお話でした。


次回も「五文足のアルピニスト」第4弾、いきまっせ!!
乞う!ご期待。


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